個人再生とローン中の車
その１ 車の所有権
個人再生をする場合、ローン中の車の所有権が債権者にあるかどうかを確認して下さい。
車検証の所有者の名義が販売店になっている場合には所有権は債権者にあります。
所有者の名義が自分になっている場合でもローン契約書を確認して下さい。ローン契約書中に所有権の留保が規定されていれば所有権は債権者にあり車を返却しなければならない場合があります。
その２ 車の所有権が自分にある場合
個人再生をしても車を債権者に返却する必要はありません。
但し、保証人がついていれば保証人に一括請求があります。債権者によっては保証人がこれまで通り分割で支払うことを認めてくれるところもありますがケースとしては少ないと思われます。
また、車があなたの財産になりますので査定額によっては個人再生における支払総額が増加してしまう場合があります。
ご相談の際に大体の査定額が分かれば適切なアドバイスが可能です。
その３ 車の所有権が債権者にある場合
個人再生の通知を出すと債権者から車の引き上げの依頼があります。絶対にしてはいけないのは車を返却したくないからといって車のローンだけ自分で一括で支払ってしまうことです。個人再生における支払総額が増加してしまう可能性があります。
車をどうしても債権者に返却したくない場合には保証人に一括で支払ってもらうか、保証人以外の第三者に残金を一括で支払ってもらうしかありません。
但し、その場合には車はあなたの財産になりますので査定額によっては個人再生における支払総額が増加することがあります。
保証人がこれまで通り分割で支払っていけば車の引き上げはしないという債権者もたまにありますが債権者次第ですので絶対ではありません。
ご相談の際に大体の車の査定額が分かれば適切なアドバイスが可能です。