弁護士へのよくある誤解
その1 法律問題なら何でも知っている。
弁護士は職人といっても過言ではありません。経験が弁護士としての能力を磨きます。弁護士となった時点では基本的なことしか知らないのが事実です。ですから弁護士は常に勉強しながら事件処理をしなければなりません。法律や制度も新しくできたり変更されたりしますし忘れもしますので一度経験したことでも常に確認が必要となります。
その2 弁護士費用は高い。
弁護士は自営業者です。人件費や家賃、広告宣伝費などの経費がかかります。また一つ一つがオーダーメイドの請負のようなものです。しかもきちんと処理しようとすればするほど時間を要します。金額だけみれば確かに高いと感じられることが多いでしょうが、安いということはそれだけ時間をかけられないということですから自己責任で判断して下さい。
その3 弁護士であれば誰でも同じ。
弁護士も皆個性があります。性格も違います。経験も一年目から数十年まで差があります。弁護士の間での評判もそれぞれです。専門分野も異なります。最近では依頼者から弁護士会への苦情や懲戒申立も増加傾向です。誰に依頼するかによって様々な面で大きな違いがあります。
その4 弁護士間や裁判官との間で癒着がある。
弁護士相互は仲が良くても互いに依頼者がいます。一方の依頼者に有利だと他方の依頼者には不利益になりますので不利益を被る側はそう簡単には承諾できません。また同じ弁護士が相手方となることは滅多にありませんので今回は負けるから次回は勝たせてなど不可能です。特に岡山のような地方都市では弁護士間で特定の弁護士の評判はすぐに広まります。弁護士間で取引など持ちかけようものならその時点で岡山での弁護士生命は終わったも同然です。裁判官との間でも同じです。裁判官は出世にも致命的な影響を被ります。