私が卒業した小学校はとても田舎にあり同級生は14人(男5女9)でした。そうすると早ければ生まれた時から遅くとも小学校1年生の時から勉強も遊びもずっと一緒です。さらに人里離れた山間に石灰の採掘のためだけに開かれた土地であったため自分の小学校以外の子供を見ることは全くありませんでした。
あまりにも田舎のため当時でも珍しい中学の分校が地元にあったのですが、中学に進学する際、分校に行くか本校に行くかそれぞれが選択しなければなりませんでした。私の学年では5人が本校に9人が分校に進学しました。
当時はみんなが自分の意思で選択したものと思っていましたが、今から考えると、本校に行くと汽車通学のための定期代などの負担があること、地元の駅までの交通手段が必要なことが親たちの選択の基準であったろうと思います。
子供たちの意思だけではどうすることもできない悲しいお別れの選択でした。
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